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痛み止めはアリ?ナシ?

「痛み止め(鎮痛剤)は、痛みを感じなくさせるだけで、痛みの原因を取り除くわけでは無いから、意味はない」であるとか

「痛み止めを飲みすぎると、耐性がついてどんどん強い薬じゃないと効かなくなるから危険」

などと言った話は、耳にされたことがあると思います。


果たして、それは本当なのか?

結論から言うと、当店では痛み止めの服用を推奨しております。


その説明の為に、痛みのスパイラルのお話をさせて下さい。

人は痛みを感じると、無意識に患部周辺の筋肉に力を入れます。これを防御性筋収縮と言いますが、痛みがある部分を固定することで更に強い痛みを感じることを防ぐ生理的な反応です。 しかし、これは痛みがある限り筋肉の緊張が続いてしまいます。筋肉の緊張が続くと、それはいわゆるコリとなり、痛みが発生します。 そして、コリの痛みに反応して、また防御性筋収縮が発生し、それがまたコリとなって…

という具合に、どんどん痛みの範囲や強度が大きくなっていくことを痛みのスパイラルと言います。


確かに、痛み止めには骨折などの痛みの原因を治療する効果はありませんが、痛みを感じなくさせることで痛みのスパイラルを断ち切り、余計な痛みの増大を防ぐ効果があるのです。


また、多くの場合、痛みというのは組織の炎症によるものです。消炎鎮痛剤というものは、この炎症を鎮静化する効果が期待できるのですが、炎症とは、文字通り「火」のような特徴があり、どんどん周囲に燃え広がっていく性質があります。

なので、痛み止めはなるべく早く飲むことが効果的です。家が火事になるとなかなか消火できませんが、火が小さなうちであれば少ない水でも簡単に消せる、ということと同じですね。


更に言うと、慢性痛の予防にも効果があります。慢性痛というと、「慢性的に痛みがあること」つまり「長年痛みに耐えてます。」みたいなニュアンスに捉えられがちですが、医療分野で言う慢性痛とは、「痛みの原因が無くなったのに痛みを感じてしまう状態」のことを言います。

これは長期間、脳が痛みを感知し続けたことで、脳がある種のバグを起こし、痛みを感じることがデフォルトであると認識した状態であるとされています。


いわゆる「痛み止めを飲んでも効かなくなる」という状態は、こういった「炎症が広がりきった状態」や「慢性痛」という誤った服用タイミングによって引き起こされていることが多いようです。

痛みを感じ始めたら、我慢せずに早めに痛み止めを飲むことで強い薬も多く飲む必要もなくなりますから、耐性がつくとしても、そのリスクを抑えることが出来ます。


よく、「病院に行っても、レントゲン撮って、シップと痛み止め渡されるだけ」と言われる方がいらっしゃいますが、シップや痛み止めには、上記のような大事な効果があったわけです。

また、レントゲン撮影も「骨に異常が無いかを確かめる」ために行われます。 病院で「骨に異常がなく」、「シップと痛み止めを処方された」方。その他にも具体的な治療をご希望の方は、ぜひ当店へお越しください。


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